補修・補強
綿密な調査・診断に基づいて、構造物の状態を的確に把握し、それぞれに最適な補修・補強を決定して行います。
浮き補修
モルタルの浮き、タイルの浮きなど様々な現象に応じて工法の検討する必要性があります。
モルタルの浮き
一般的にはモルタルの浮きに対して、エポキシ樹脂を注入し剥落を防止します。大面積など浮いている場合には、拡張式ステンレスアンカーと併用して固定する工法もあります。
タイルの浮き(SMC工法)
無振動ドリルでタイル中心部分を削孔後、ステンレス製アンカーピンと調色したキャップ、エポキシ樹脂を注入するので、十分な接着力はもちろん仕上げも綺麗です。また、無振動ドリルを使用いたしますので、騒音などを配慮しなければならない、病院やオフィスビルなどにも最適です。
SMCカタログのダウンロード(1.4MB)
大口タイルまたは石材の浮き(MUS工法)
MUS工法は機械式のアンカー固定工法で、引き抜き強度、せん断力共に強く、またステンレス製のピンを使用しますので、長期にあたって剥落防止の期待が可能です。削孔などの騒音はSMC工法と同じで軽振動音(65dB程度)です。
ひび割れ補修
ひび割れの幅、また挙動性のあるひび割れによって補修工法を検討する必要性があります。
樹脂注入工法
コンクリートやモルタルのひび割れ部分にエポキシ樹脂などを注入する工法。
ダイレクトシール工法
ひび割れ部に仮止めシールを行わず、直接弾力性エポキシ樹脂を注入するシンプルな工法。比較的短期間で作業が終了します。
Uカットシール工法
コンクリートやモルタルなどのひび割れをU字型にカッティングし、可透性エポキシ樹脂や弾性シーリング材を充填する工法。
表面処理工法
ひび割れに表面にポリマーセメントペーストなどで被覆し、防水性・耐久性を持たせる工法です。
断面修復工法
鉄筋の発錆によって、コンクリートがひび割れたり、欠落しそうな部分は、建物の構造上の欠陥となる場合があり、危険度も高くなります。そのような欠陥部・鉄筋爆裂部については、接着性が高く、圧縮強度のある樹脂モルタルで補修します。補修の方法としては、金コテで塗りつける方法と吹き付けなどがあります。
含浸材塗布工法
シラン系やケイ酸塩系、エポキシ樹脂や亜硝酸リチウムなどの材料をコンクリートに付与させて、鉄筋の防錆やコンクリートの圧縮強度を上げたり、防水など様々な用途に応じて施工します。
剥落防止工法
特殊ネットを張り込んで壁面全体を補強し、さらに拡張式アンカーピンでコンクリートを固定するピンネット工法や、ピンを使用しない剥落防止工法など様々工法があります。剥落防止工法をすることによって、モルタルやタイルの剥落防止はもちろん、中性化の抑制や塩害防止にも役立てます。
連続繊維シート補強工法
高強度を期待できる連続繊維(カーボンやアラミドなど)シートと、高性能エポキシ樹脂を組み合わせた補強工法。橋脚や床版、トンネル履工の補強などに適応性のある工法です。